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増量期、「ただの肥満」になっていないか?
「筋肉を増やしたいけれど、脂肪はつけたくない」 これはトレーニー全員の願いですが、代謝が落ちてくる50代にとっては切実な問題です。
体重が増えた時、それが「筋肉」なのか「脂肪」なのか。家庭用の体組成計の数字だけを見て一喜一憂していませんか? また、食事は「食事記録アプリ」、筋トレは「筋トレ記録アプリ」、体重は「ヘルスケア」…と、記録がバラバラになっていては、本当の身体の変化(因果関係)は見えてきません。
今回は、私が自作したツール「FFMI Analyzer」と、生成AI「Gemini」を組み合わせた、「迷わないためのデータ管理術(エコシステム)」を紹介します。
データ収集の「エコシステム」を作る
まずは、バラバラになりがちなデータをどう集約しているか。私のデータフローは以下の通りです。
【データの流れ:記録から分析まで】

ポイントは、「自動連携」と「アナログ連携」の使い分けです。
- Appleヘルスケア(保管庫): 体重・体脂肪・食事(食事管理アプリ)・歩数などの基礎データはここに自動集約します。
- 筋トレ記録アプリ(現場の記録): API連携などは使いません。トレーニング終了後に生成される「シェア画像」を保存するだけ。これを後でAIに見せます。
- FFMI Analyzer(翻訳機): ヘルスケアのデータを読み込み、AIが理解しやすい「相関グラフ」に変換します。
なぜ「FFMI Analyzer」でグラフ化するのか?
「ヘルスケアのグラフじゃダメなの?」と思われるかもしれません。しかし、本気で身体を変えるなら、専用の可視化が必要です。理由は3つあります。
① 「筋肉」と「脂肪」を分離して評価できる
体重が増えても、それが脂肪なら意味がありません。 このツールでは、BMIではなく「FFMI(除脂肪量指数)」をメイン指標にしています。
- 体重増 & FFMI増 = 成功(筋肉が増えている)
- 体重増 & FFMI横ばい = 失敗(ただ太っただけ) この判定が一目でできるため、増量期の「太る恐怖」を払拭できます。
② 「原因(行動)」と「結果(身体)」を一画面で俯瞰できる
「摂取カロリー」と「消費カロリー」、「歩数」と「体脂肪率」。 これらを1枚のグラフに重ねて描画することで、「なぜ痩せたのか/太ったのか」のストーリーが一発で特定できます。
③ AIへの「最高品質のプロンプト」になる
これが最大にメリットです。AIに「最近調子どう?」と聞くより、「1ヶ月分の全データが詰まったグラフ画像」を見せる方が、AI(Gemini)は圧倒的に精度の高い分析をしてくれます。
実践:直近1ヶ月の「答え合わせ」
実際に、年末年始を含む直近1ヶ月のデータをGeminiに分析させてみました。その結果がこちらです。
Step 1:インプット(食事)の質の確認

Geminiの分析によると、平均摂取カロリーは2328kcal。消費に対して「+300kcal」の設定になっており、これは教科書通りの「リーンバルク(筋肉を増やし脂肪を抑える増量)」の数値とのこと。 タンパク質も体重の2.5倍(154g)確保できており、材料は満タンです。
Step 2:刺激(トレーニング)の密度の確認


筋トレアプリの画像をGeminiに見せると、OCR(文字認識)機能で数値を読み取ってくれます。 「1回20〜25分という短時間ながら、月間80トン以上のボリュームを稼げており、密度が高い」という評価をもらいました。画像を貼るだけでここまで分析してくれるのは、今のAIならではです。
Step 3:身体の反応(ここが重要!)
最後に、これらが身体にどう現れたかを確認します。

こがFFMI Analyzerの真骨頂です。 年末年始(グラフ右側)、緑の棒グラフ(歩数)がガクンと減ったタイミングで、赤の折れ線(体脂肪率)がスパイクしています。 「正月太りか…」と焦るところですが、オレンジの線(FFMI)を見てください。ここは下がっていません。むしろ高止まりしています。
Geminiの分析もこうでした。 「歩数低下による一時的な体脂肪増ですが、FFMI(筋肉量)は維持・向上しています。増量は順調。このままの食事とトレーニングを続けて問題ありません」
この「お墨付き」があるだけで、迷いなく日々のトレーニングに打ち込めます。
まとめ
身体作りにおいて、データは「貯める」だけでは意味がありません。「繋げて見る」ことで初めて、次のアクションが見えてきます。
- 「筋トレ記録アプリ」の画像で、トレーニングの質を証明する。
- 「FFMI Analyzer」のグラフで、身体の中身(FFMI)を証明する。
- 「Gemini」にこれらを提出し、客観的なコーチングを受ける。
このサイクル(答え合わせ)を回すことが、50代からの「賢い身体作り」の近道です。 感覚に頼らず、データとAIを味方につけて、夏に向けた細マッチョ計画を進めていきます。
実際のGeminiへの質問
こんな感じで、Geminiに質問しました。
https://gemini.google.com/share/ba93c64baddf
使用しているiPhoneアプリ
→ トレーニング終了後にシェア画像を生成。これを後でGeminiにOCRで読み込ませて密度分析に活用。
カロミル(食事を記録するアプリ):有料食事記録アプリ: 基本無料 / 有料プレミアムあり) ← おすすめ!
→ビタミンD、B6、マグネシウム、亜鉛など22項目以上のビタミン・ミネラルを横棒グラフで無料表示可能(過不足が一目瞭然)。写真1枚でAI解析が優秀で記録が楽チン。ヘルスケア連携でPFC/主要栄養素は自動取得される。 FFMI Analyzerとの相性が抜群で、微量栄養素の数値もリスト表示されやすい。
→ メニュー検索が神で日本食対応抜群。タンパク質・PFC・カロリー管理は優秀だが、ヘルスケア連携に制限あり(マグネシウム/亜鉛/ビタミンD/ビタミンB6は書き込まれないため、FFMI Analyzerの栄養リストが一部スカスカになる)。 筋トレ勢でも十分使えるが、微量栄養素を重視するならカロミルがおすすめ。
Appleヘルスケアアプリ(Apple純正:体組成計などからデータを取り込んで記録する)
→ 体組成計・歩数・消費カロリーなどのデータを保管庫として集約。FFMI Analyzerのデータソース。
FFMI Analyzer(ヘルスケアからデータを取得しグラフ化するアプリ):無料
→「 アプリ内課金」の表示がありますが、全て無料です。開発支援のアイスコーヒー代は任意です。
摂取/消費カロリー・体重・体脂肪率・FFMIの推移を1枚グラフにまとめ、Geminiに投げやすい。微量栄養素は連携データ次第で数値リスト表示(グラフ化はしない)。
使用している体組成計
使用している体組成計。






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